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2015年9月3日木曜日

パパイヤリーフ

○パパイヤリーフ(Papaya Leaves)

 熱帯や亜熱帯地方に自生するパパイヤは、トロピカルフルーツとして人気があります。東南アジアでも非常に人気の高いフルーツで、タイでは熟す前の青いパパイヤを料理に使ったりもします。

 日本でもこのフルーツのおいしさが知られるようになり、パパイヤのジュースやプリン、タブレットなども見かけるようになりました。

 パパイヤに豊富に含まれるパパインという酵素は、タンパク質の分解や、代謝を強く促進する働きがあります。やや黄色っぽいパパイヤのお茶は、カシワの葉のような香りがし、やや苦みがあります。

 消化を助ける効果が大きいので、おなかがもたれる感じのある人は、食後に飲むのがおすすめです。血糖値を下げる効果もあるといわれます。

パパイヤリーフティー

2015年9月1日火曜日

ホップ

○ホップ(Hops)

 つる性の多年草で栽培の歴史は古く、ビールの苦味のもととして知られています。雌雄異株で、ビールに使われるのは雌株だけです。イギリスのエール(ビールの一種)には、伝統的に用いられません。

 鎮静効果があるので不眠症の治療に用いられ、ホップの花を枕に入れた安眠枕も広く利用されてきました。中枢神経に働きかけ、緊張や不安をやわらげてリラックスさせてくれます。

 ホップのお茶は味がほとんどなく、香りはビールより少しツンと来る感じで、少し苦みがあります。消化促進作用もあるので、おなかが張っているときなどに飲むのもよいでしょう。ブレンドティーにして、夕食後に飲むのがおすすめです。消化不良を解消し、深い眠りに誘ってくれます。

 中枢神経に弱い抑制作用を及ぼすので、うつ病の症状がある人は服用しないでください。

ホップティー



2015年8月17日月曜日

ギムネマ

○ギムネマ(Gymnema)

 東南アジアなどの熱帯・亜熱帯に広く自生しているギムネマは、ダイエットにすぐれた効果があり、近年注目を浴びています。主成分であるギムネマ酸が、腸内で糖分の吸収を抑える働きをします。血糖値を下げる作用もあり、肥満や糖尿病の防止に高い効果があるといわれます。

 ギムネマのお茶は、さわやかな香りで緑茶に少し似たクセのない味です。このハーブティーを飲むと、舌に甘味を感じる味覚細胞の働きを一時的に鈍くするため、甘いものを食べてもおいしく感じなくなるといわれます。

 腸にも舌にも働きかけることから強いダイエット効果があるとされ、お茶だけでなく、ギムネマを使ったタブレットや飴なども市販されています。ただし、効能を過信してはいけません。

ギムネマティー

2015年8月15日土曜日

マレイン

○マレイン(Mullein)

 ヨーロッパやアジアに自生する二年生の多年草で、綿毛に包まれた丈夫な茎が成長すると2mにもなります。かつては呼吸器系の病気に用いられ、薬用タバコにマレインの葉を加えてぜんそくや結核の患者に吸引させていました。

 葉には防腐、殺菌の作用があるので、保存のために果物などを包むのにも利用されました。

マレインのお茶はクセのない味で、やわらかな甘味があとに残ります。のどの炎症を抑え、痰をとり除く効果があるので、のどがかれているときや痛みがあるときに効果的。愛煙家におすすめしたいハーブティーです。

 痙攣をしずめる作用もあるので、はげしく咳き込むような症状もやわらげてくれます。濃いめにいれてうがい薬にするのも効果的です。消化器系の不調にも働き、腹痛や下痢の症状を抑えます。

マレインティー

2015年8月12日水曜日

マテ

○マテ(Mate)

 南アメリカで愛飲されているマテ茶は、アルゼンチンでは最もポピュラーな飲み物として知られています。非常に栄養価が高く、かつては壊血病の民間療法に用いられていたほどです。

 マテ茶には2種類あり、グリーンマテ茶は煎茶に近いマイルドな風味で、ローストした葉で入れるブラックマテ茶はほうじ茶に近い風味です。

 ビタミン、鉄分、カルシウムが豊富で強壮効果があり、美肌効果も期待できます。「飲むサラダ」ともいわれるのは、食物繊維が豊富なことから。食欲を抑制する効果があって脂肪の代謝を促進するコリンを含むので、ダイエットにもおすすめです。

 南アメリカでは、ヒョウタンを乾燥させて作ったシマロンという容器にマテ茶を入れ、先端に茶こしのついた金属製のパイプを差し込んで飲んだりします。

マテティー

2015年8月11日火曜日

セルピルム

○セルピルム(Seryllium)

 セルピルムはタイムの仲間で、ワイルドタイム、クリーピングタイムとも呼ばれます。日本に自生するイブキジャコウソウの近縁種で、和名はヨウシュイブキジャコウソウです。地面をはうように横に広がるので、20cm間隔ぐらいで苗を植えると、成長して、じゅうたんのようになります。初夏にピンク色や淡紫色の花が咲きます。

 タイムと同様に、呼吸器系や消化器系に、働きかけるハーブです。セルピルム系のお茶は、せきや痰でのどに不快感があるときや、おなかが張っているときに効果があります。鎮静作用もあるので、就寝前のお茶にもおすすめです。

 さわやかでスパイシーな風味ですが、タイムのお茶とくらべると刺激が少なくて飲みやすいハーブティーです。アレルギーや花粉症の症状をやわらげる効果もあります。

セルピルムティー

2015年8月4日火曜日

サマーセボリー

○サマーセボリー(Summer savory)

 サマーセボリーは、新しい畳のように強い芳香と、ミントに似た刺激的なテイストが特徴です。強い香りを生かして、ドレッシングやソース、ビネガーなどの香りづけに用いられるほか、プロヴァンス料理のミックススパイスに含まれています。

 フランス、ドイツ、スイスなどでは「豆のハーブ」と呼ばれ、サラダ用にゆでるときから煮込み料理まで、あらゆる豆料理の名脇役です。

 ピリリと刺激的な香味のサマーセボリーのお茶は、消化を促進し、腸内ガスを減らす効果があります。あと味がさわやかなので、食後のお茶におすすめです。妊娠中の飲みすぎは避けてください。

 近縁種に野生的な強い香りが特徴のウインターセボリーがあり、内臓料理やチーズ類に利用されています。

サマーセボリーティー