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2015年6月1日月曜日

ハイビスカス

○ハイビスカス(Hibiscus)

 ハーブティーに用いられるのは食用のローゼル種の果実といわれていますが、これは正確には果実ではありません。花びらが落ちたあとに、花を保護する萼片がふくらんで果実状になったものです。ちなみに、南国で見かける真っ赤なハイビスカスは鑑賞用のもの。食用のローゼル種の花はこれに比べると小さく、淡いピンク色のものやクリーム色など、いろいろな色があります。ただ、中央の萼はいずれも濃い赤色です。

 ルビーを思わせるようなハイビスカスのお茶のきれいな赤い色は、産地によって微妙に違います。中国産の紫色に近い暗い赤で、スーダン産は赤みがかったオレンジ色。エジプト産は両者の中間ぐらいの色です。いずれも酸味の強さが特徴で、甘い香りがしますが、甘みはほとんどありません。酸味がきつく感じられるなら、ハチミツを加えるかブレンドティーにすると飲みやすくなります。

 酸味の成分は、多量に含まれるクエン酸と酒石酸。梅干しなどにも含まれるクエン酸は、近年その優れた疲労回復効果が注目され、スポーツドリンクに用いるアスリートも増えているそうです。食欲を増進させる効果も期待でき、体のだるさを感じている人や疲労感が強い人でも、元気が出ます。アイスでもさわやかな風味なので、夏場にはアイスティーで飲むと、夏バテ対策にぴったりです。

 このほかに、カリウムが多く含まれているので利尿作用があり、体のむくみや二日酔いに効果があります。お酒をの飲みすぎたあとや、翌朝に飲むと症状を楽にしてくれます。眼精疲労の予防と回復に働くのも、うれしい効能です。パソコンを使うことが多くて目の疲れを感じている人は試してみてください。ビタミンCが豊富なので、肌荒れを抑える効果もあります。

ハイビスカスティー

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