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2015年6月20日土曜日

タイム

○タイム(Thyme)

 タイムにはいろいろな種類がありますが、最も一般的なのは、コモンタイムとかガーデンタイムと呼ばれる品種です。常緑性の多年草で、大きいものは高さ40cm近くまで成長します。

 強い香りがあり、ハーブティーにするとすがすがしい香りで、少し苦い味がします。フレッシュでもドライでも飲まれますが、フレッシュのほうが香りがマイルドです。

 タイムは古代から、人々の暮らしに密着してきました。ギリシャ時代には勇気や気品の象徴とされ、「タイムの香りのする人」というのが男性に対する最高級の賛辞だったそうです。入浴後に、香水代わりにタイムの葉を体にすりこむ風習もはやりました。中世には、戦いに出発する騎士を勇気づけるため、タイムの枝を振って送り出したといわれます。薬用としては、肺によいハーブで、胃腸の働きも整えると考えられていました。

 タイムのお茶は、のどに痛みがあるときにおすすめです。殺菌効果が高く、痰をとり除く効果もあるので、風邪や花粉症のつらい症状を緩和してくれます。神経の働きを助ける効能もあり、神経性の頭痛や神経痛もやわらげます。子宮を強く刺激するので、妊娠中に飲みすぎるのは避けてください。

 すぐれた消臭効果も特徴です。ローズマリー、セージ、オレガノなど、シソ科のハーブは消臭効果の強いものが多数ありますが、タイムがもっとも強い効果を示したという実験結果かがあります。殺菌効果の点でも、タイムはハーブの中でトップクラスとされ、エッセンシャル・オイルが水虫の治療に用いられます。

 料理の中でも保存食に使われることが多いのは、風味づけのほかに保存料の意味合いがあるからです。加熱しても香りが失われず長時間続くので、シチューやスープにも使われます。

タイムティー

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